「別荘がほしい。でも、購入も管理も重い」——そんな人のあいだで広がっているのが、1棟をまるごと買わずに別荘を”持つ・使う”という新しい選択肢、いわゆるシェア別荘です。ただ、ひとくちにシェア別荘といっても、「共同所有」「会員権」「分割所有」など仕組みはさまざまで、料金も使い方も大きく違います。この記事では、代表的なSANU・UMITO・NOT A HOTEL・FEEEP RESORTの4サービスを、フラットに整理し、比較表とあわせて「自分に合う持ち方はどれか」を見つけられるようにまとめました。それぞれの詳しい解説記事へのリンクも用意しています。

そもそも「シェア別荘」とは?
シェア別荘とは、ざっくりいえば1棟を1人で買うのではなく、複数の人・仕組みで「持ち方」を分け合う別荘のことです。従来の別荘購入では、数千万円〜の物件価格に加えて、固定資産税・管理・清掃・修繕まで自分で抱える必要がありました。使うのは年に数回なのに、コストと手間は年間ずっとかかる——この「重さ」を軽くするために生まれたのが、シェア型のサービスです。
大きく分けると、持ち方には次のようなタイプがあります。
- 共同所有型:建物の共有持分を持ち、比較的抑えた初期額で”所有”できる(例:SANU、UMITO)。
- 会員権型:会員権を購入して利用する権利を持つ。維持費を抑えた設計のものもある(例:FEEEP RESORT)。
- 分割(1棟)所有型:一流建築の1棟を分割で所有し、資産性とデザインを重視する(例:NOT A HOTEL)。
近年こうしたシェア型が注目されているのは、働き方やライフスタイルの多様化が背景にあります。リモートワークの普及で「二拠点生活」や「ワーケーション」が身近になり、別荘を”所有”ではなく”使える権利”として合理的に持ちたいというニーズが高まりました。加えて、物件価格や維持費の負担を分け合える仕組みが整い、これまで別荘に手が届かなかった層にも選択肢が広がっています。
どれが優れているという話ではなく、予算・使う頻度・資産として残したいか・自然かデザインかといった価値観で、合うタイプが変わります。順番に見ていきましょう。
比較する4サービスをかんたんに解説
まずは各サービスの立ち位置を、フラットに整理します。より詳しく知りたいサービスは、それぞれの徹底解説記事もあわせてご覧ください。
SANU(Co-Owners)|自然の中で、低めの初期額から”所有”
SANUは、山・高原・湖など自然の中の拠点を共同所有するタイプのセカンドホームです。建物の共有持分を持つ形で、初期費用は年12泊で330万円台〜(税込)が目安とされ、シェア別荘のなかでは比較的抑えた金額から”所有”を始めやすいのが特徴。未利用泊の買取など、使わない年の設計も用意されているとされます。自然に没入する滞在を求める人に向いています。
▶ SANUの料金・仕組みを徹底解説した記事はこちら
UMITO(会員権)|海の最前列に特化
UMITOは、海沿い・最前列のロケーションに特化したサービスです。区分所有と定期借地の共有という形で、初期費用はおおむね1,000万円台〜(拠点・泊数で変動)が目安とされます。使わない日はホテルとして運用される設計もあり、専有利用と資産性を両立したい海好きに向いています。
▶ UMITOの料金・仕組みを徹底解説した記事はこちら
NOT A HOTEL|一流建築のデザイン別荘を分割所有
NOT A HOTELは、著名建築家によるデザイン住宅を「分割所有」できるのが最大の特徴です。1棟数億円規模の物件を分割で持つ形で、価格は数千万円〜と幅があり、資産性・デザイン性を重視する、予算に余裕のある層に向いています。使わない期間の運用や、複数拠点を回遊できる仕組みも用意されているとされます。
▶ NOT A HOTELの分割所有・料金を徹底解説した記事はこちら
FEEEP RESORT|会員権型で、維持費を抑えて持つ
FEEEP RESORTは、会員権を購入すると、年会費・維持費がかからない設計とされるのが特徴の会員権型シェア別荘です。会員権は1口120万円台〜(税込)が目安とされ、毎年付与されるチケットは繰越が可能で最大3年前から予約できるとされます。維持費をかけずに、計画的に長く使いたい人に向くモデルです。一方で、思い立った日にいつでも自由に、というより計画的な利用に向いています。
▶ FEEEP RESORTの料金・仕組みを徹底解説した記事はこちら
4サービスのポジショニングを図で見る
言葉だけでは掴みにくいので、4サービスの立ち位置を図にしました。「初期費用の軽さ」と「自然志向かデザイン志向か」といった観点で眺めると、それぞれの得意分野が見えてきます。

比較表:初期費用・ランニング・使い方・向き不向き
下の表は、各サービスの目安をまとめたものです。金額・条件はいずれも変動する概算であり、最新は各社の公式サイトで確認してください。「どれが優れているか」ではなく「どの持ち方が自分に合うか」を見る視点で読むのがおすすめです。
| 項目 | SANU(Co-Owners) | UMITO(会員権) | NOT A HOTEL | FEEEP RESORT |
|---|---|---|---|---|
| 権利の持ち方 | 共同所有(建物の共有持分+定期借地) | 共有型(区分所有+定期借地の共有) | 不動産の(分割)所有 | 会員権型シェア別荘 |
| 初期費用(目安) | 年12泊で330万円台〜(税込) | おおむね1,000万円台〜(拠点・泊数で変動) | 分割所有で数千万円〜・1棟数億円〜 | 会員権1口120万円台〜(税込) |
| ランニング費用 | 年間管理費 約98,000円〜(12泊時) | 月額の管理費あり(拠点により異なる) | 管理費・運営費が別途 | 年会費・維持費0円とされる |
| 利用枠 | 年12〜60泊(口数で選択) | 年10〜30泊(拠点・口数で選択)・相互利用 | 1/12所有で年間約30泊が目安 | 毎年チケット2枚付与・繰越可・最大3年前予約 |
| 立地・特徴 | 山・高原・湖など自然立地・未利用泊は買取 | 海の最前列に特化・使わない日はホテル運用 | 一流建築のデザイン・高級・資産性を重視 | 維持費0円設計・所有の手間なし・繰越可 |
| 向いている人 | 低め初期で所有実感がほしい・自然が好き | 海沿い最前列重視・専有利用と資産性を両立 | 資産保有やデザインに価値を感じ予算に余裕 | 計画的に使う・維持費を抑えたい・権利を残したい |
| 向いていない人 | すぐ現金化したい・永久所有したい | 海以外も選びたい・すぐ現金化したい | 低コストで気軽に始めたい | 思い立った日にいつでも自由に使いたい |
※上表の数値は取得時点の概算です。プラン改定や拠点ごとの条件差があるため、検討時は各公式サイトで最新情報を確認してください。
持ち方で見る「自分に合う選び方」
比較表を、もう少し実感に落とし込んでみましょう。選び方はシンプルで、「自然かデザインか・初期費用をどこまで出せるか・維持費をどう考えるか・資産として残したいか」で決まります。
自然の中で、低めの初期額から”所有”したいなら、共同所有型のSANU。 山や高原の拠点を、比較的抑えた金額から持てるのが魅力です。
とにかく海の最前列にこだわるなら、UMITO。 海沿いのロケーションに特化し、使わない日はホテル運用という設計が特徴です。
一流建築のデザインと資産性を重視し、予算に余裕があるなら、NOT A HOTEL。 分割所有で、憧れの建築を”持つ”体験ができます。
維持費をかけずに、計画的に長く使いたいなら、会員権型のFEEEP RESORT。 会員権を購入したあとは年会費・維持費がかからない設計とされる一方、初期費用はまとまってかかり、リセール価格も保証されません。
このように、4つのサービスは競合というより、それぞれ得意分野が違うと捉えるのが正確です。予算・使う頻度・自然かデザインか・資産として残したいか——自分の優先順位に照らして、いちばんしっくりくる持ち方を選んでみてください。
シェア別荘のメリットと、契約前に確認したい注意点
どのサービスを選ぶにしても、シェア別荘という持ち方には共通のメリットと、事前に知っておきたい注意点があります。公平に整理しておきます。
まず、メリットは次のような点です。
- 1棟を単独で買うより初期費用を抑えやすい(共同所有・会員権など、持ち方次第でハードルが下がる)。
- 清掃・管理・修繕などを運営側やオーナー間で分担できるため、別荘の「重さ」が軽くなる。
- 複数拠点を相互利用できるサービスもあり、行き先を選べる楽しみがある。
- 使わない期間の運用(ホテル運用・未利用泊の買取など)が用意されている場合がある。
一方で、契約前に確認したい注意点もあります。ここは各サービスの公式情報で必ず裏取りしてください。
- 予約の取りやすさ:人気拠点・繁忙期は予約が競合します。何か月前から予約できるか、優先ルールはあるかを確認しましょう。
- ランニング費用:年会費・管理費・固定資産税などの継続コストは、持ち方によって有無や金額が変わります。年間の総額でイメージを。
- 出口(売却・退会)の条件:資産価値は変動し、希望する価格・時期で手放せるとは限りません。譲渡手数料や退会規定も要チェック。
- 利用スタイルの相性:自炊中心で自由に使いたいのか、ホテル的にサービスを受けたいのか。滞在イメージと仕組みが合うかを見ましょう。
これらは「欠点」というより、シェアで持つという仕組みの性質です。メリットと注意点を天秤にかけ、自分の使い方に合うかどうかで判断するのが、後悔しないコツです。
よくある質問(FAQ)
シェア別荘は、普通に別荘を買うより本当にお得?
「使う頻度」次第です。年に数回の利用なら、購入・管理の負担を分け合えるシェア型のほうが総コストを抑えやすい傾向があります。一方、頻繁に長期滞在するなら購入が向く場合もあります。使い方をイメージして、初期費用と年間の維持費の両面で比較するのがおすすめです。
途中でやめたくなったら売れる?
サービスによって出口の仕組みが異なります。共同所有型は持分の譲渡、会員権型は会員権の譲渡や規定に基づく扱いが基本です。いずれも資産価値は変動し、希望する価格・時期で売れるとは限りません。契約前に売却・退会の条件を公式で確認しておくと安心です。
結局、どれを選べばいい?
「自然かデザインか」「初期費用と維持費のバランス」「資産として残したいか」で絞るのが近道です。上の比較表とポジショニング図で当たりをつけ、気になったサービスの徹底解説記事で細部を確認し、最後は必ず各公式サイトの最新情報で裏取りしてください。
はじめてでも失敗しにくいのはどのタイプ?
「まずは無理のない金額で始めたい」なら、初期費用を抑えやすい共同所有型や、維持費のかからない設計とされる会員権型が候補になりやすいです。ただし、安さだけで選ぶと利用スタイルが合わないこともあります。年に何回・誰と・どこで使うかをイメージし、初期費用と維持費、予約の取りやすさ、出口の条件をセットで比べるのが、失敗しにくい進め方です。気になるタイプが決まったら、各サービスの徹底解説記事で細部を確認してみてください。
掲載の料金は最新?
本記事の数値は取得時点の概算です。各サービスは料金・プランを改定することがあり、拠点ごとの条件差もあります。実際の検討時は、各社の公式サイトで最新情報を必ず確認してください。
まとめ:まずは「持ち方のタイプ」で当たりをつけよう
シェア別荘は、共同所有・会員権・分割所有と、仕組みによって料金も使い方も大きく変わります。SANUは自然の中で低め初期の”所有”、UMITOは海の最前列、NOT A HOTELはデザインと資産性、FEEEP RESORTは維持費を抑えた会員権型——と、それぞれ得意分野が違います。大事なのは優劣ではなく、「自分の使い方にいちばん合う持ち方」を選ぶことです。
気になるサービスが見つかったら、それぞれの徹底解説記事で、料金・予約ルール・出口の条件までじっくり確認してみてください。料金や条件は変わり得るので、最終的には各公式サイトで最新情報を確かめて、納得のいく選択をしてください。


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