金沢・加賀温泉郷のおすすめ宿とエリアガイド|街と湯の泊まり分け

兼六園の霞ヶ池と徽軫灯籠 別荘コラム
出典:Wikimedia Commons(lumoplank/CC0 1.0)

金沢と加賀温泉郷は、同じ石川県のなかで性格がまるで違う二つの目的地です。片方は歩けば歩くほど発見のある街、もう片方は宿にこもって湯に浸かる土地。そして両者は、北陸新幹線でおよそ15〜20分という近さで結ばれています。

近いからこそ、旅の組み立てで迷います。金沢に連泊して加賀を日帰りにするのか、加賀に泊まって金沢を日帰りにするのか。あるいは一泊ずつ分けるのか。ここを最初に決めておかないと、荷物を持ったまま移動を繰り返すだけの、落ち着かない旅になりがちです。

この記事では、金沢の街の歩き方、加賀温泉郷を構成する四つの湯それぞれの性格、アクセスと季節ごとの表情、そして「どちらに泊まるか」の考え方を順に整理しました。後半では実在の宿を紹介し、番外編として「泊まる」以外の選択肢にも中立の立場で触れていきます。

金沢は街を歩く、加賀温泉郷は湯に浸かる、新幹線が二つをつなぐという役割の違いを整理した図解
図:編集部作成

金沢と加賀、二つのエリアの位置関係

まず全体像から。金沢市と、加賀温泉郷を構成する各温泉地が、それぞれどんな時間の使い方に向いているかを並べてみます。

エリア 雰囲気・向いている過ごし方
金沢市 庭園・茶屋街・市場・美術館が徒歩圏に集まる街。夜は店を選んで出かけられる
山代温泉(加賀市) 共同浴場を囲むように旅館が並ぶ町割り。浴衣で湯めぐりをしたい人向き
山中温泉(加賀市) 渓谷沿いの遊歩道が宿のすぐそば。歩くことと湯を両立させたい旅に
片山津温泉(加賀市) 柴山潟の湖畔。水面と、晴れれば白山連峰を眺めながら過ごすエリア
粟津温泉(小松市) 四湯で唯一の小松市側。小さな温泉街で、宿にこもる旅に向く

加賀温泉郷とは、加賀市の山代・山中・片山津と、小松市の粟津を指すことが多い温泉地の総称で、「加賀四湯」とも呼ばれます。四つはいずれも加賀温泉駅からバスや車で近い距離にありますが、街の作りも湯の雰囲気もそれぞれ別ものです。ここを「加賀温泉郷」とひとくくりにして宿を選ぶと、思っていた旅と違った、ということが起こります。

組み立て方のコツはひとつ。街と湯のどちらを主役にするかを先に決めることです。両方を平等に楽しもうとすると、移動とチェックイン・チェックアウトに時間を取られます。主役が決まれば泊まる場所が決まり、泊まる場所が決まればスケジュールは自然にまとまります。

金沢は「歩く街」として使う

金沢の良さは、見どころが密集していることに尽きます。兼六園・金沢城公園・21世紀美術館はほぼ隣り合っていて、そこからひがし茶屋街や近江町市場までも歩ける範囲。バスを何本も乗り継がなくても、一日で主要なところを回れてしまいます。

兼六園|朝いちばんの時間が気持ちいい

兼六園は日本三名園のひとつに数えられる回遊式庭園です。霞ヶ池のほとりに立つ徽軫灯籠(ことじとうろう)は、金沢の風景としてよく知られた一枚です。園内は起伏があり、池のまわりを一周するだけでも景色が次々に変わります。

知っておくと得なのが、時期ごとに設定されている早朝開園です。通常の開園時間より前の時間帯に無料で入れる運用があり、観光客が少ない静かな園内を歩けます。開園時間・入園料・早朝開園の時間帯はいずれも時期によって異なり、変更されることもあるため、行く前に公式の案内を確認しておくと確実です。

ひがし茶屋街と近江町市場|街の表情がいちばん出る場所

金沢のひがし茶屋街に並ぶ茶屋建築と石畳の通り
写真:くろふね(CC BY-SA 4.0)/出典:Wikimedia Commons

ひがし茶屋街は、細い格子の入った茶屋建築が通りの両側に並ぶ一角です。建物は当時の姿を残しながら、いまは茶房や工芸の店として使われているところが多く、中に入って座れる場所もあります。人出が落ち着くのは早朝と夕方以降。日中の写真は人が写り込みやすいので、静かな街並みを見たいなら朝に歩くのが確実です。

金沢市中心部にある近江町市場の入口
写真:DimiTalen(CC0 1.0)/出典:Wikimedia Commons

近江町市場は金沢の台所と呼ばれる市場で、鮮魚店から総菜、飲食店までが屋根の下に集まっています。昼食をここで取る人が多いぶん、正午前後は混みます。店ごとに定休日や営業時間が違うので、目当ての店があるなら事前に調べておいたほうがいいでしょう。

金沢21世紀美術館|無料で入れる部分がある

金沢21世紀美術館は、円形のガラス張りの建物そのものが目を引く現代美術館です。館内は無料で入れる交流ゾーンと、有料の展覧会ゾーンに分かれているのが特徴で、時間が少ないときは無料エリアだけ覗いていく、という使い方もできます。人気の恒久展示は鑑賞に予約が必要な運用が取られることがあり、休館日や展覧会の会期も変わります。訪問前に公式サイトで確認してください。

加賀温泉郷は「四つの湯」で考える

山代・山中・片山津・粟津の四つの温泉地の性格の違いをまとめた図解
図:編集部作成

加賀温泉郷を歩いていて気づくのは、「総湯(そうゆ)」と呼ばれる共同浴場が、街の中心に据えられていることです。総湯は北陸で共同浴場を指す言葉で、宿の風呂に入るだけでは終わらない湯の文化がここには残っています。四つの湯それぞれを見ていきましょう。

山代温泉|総湯を囲む「湯の曲輪」

明治期の姿に復元された山代温泉の古総湯の外観
写真:Maarten Heerlien(CC BY 2.0)/出典:Wikimedia Commons

山代温泉のいちばんの特徴は、その町割りです。共同浴場を中心に、まわりを囲むように旅館や店が並ぶ「湯の曲輪(ゆのがわ)」という構造が、いまも街に残っています。宿から下駄で総湯まで歩く、という湯治場らしい距離感が体験できるのは、四湯のなかでもここがいちばん分かりやすいでしょう。

その中心にあるのが、写真の古総湯です。明治期の共同浴場の姿を復元した建物で、窓にはステンドグラス、床や壁には九谷焼のタイルが使われています。洗い場やシャワーがなく、湯に浸かるためだけの浴場という点が、隣にある近代的な総湯との違いです。総湯のほうはシャワーやカランがあり、休憩用の畳スペースも備えています。二つは目的で選べばよく、体を洗いたいなら総湯、明治の湯屋の空気を味わいたいなら古総湯、という具合です。

山代は九谷焼の産地としても知られ、北大路魯山人が滞在した寓居跡が公開されています。湯だけでなく、器や工芸に興味がある人には歩き回る楽しみが多い温泉地です。なお、共同浴場の入浴料や営業時間は変更されることがあるので、立ち寄る前に最新の案内を確認してください。

山中温泉|渓谷の遊歩道が宿の裏にある

新緑に包まれた山中温泉 鶴仙渓のこおろぎ橋
写真:663highland(CC BY-SA 4.0)/出典:Wikimedia Commons

山中温泉は四湯でいちばん山あいにあり、大聖寺川がつくる鶴仙渓(かくせんけい)の遊歩道が、温泉街のすぐ裏側を通っています。写真のこおろぎ橋から下流の黒谷橋まで、およそ1.3kmの区間が渓谷沿いに整備されていて、宿を出て一時間ほど歩き、戻ってから湯に入るという過ごし方ができます。

途中に架かるあやとりはしは、いけばな草月流の家元がデザインしたS字型の橋です。全長は約94.7mとされ、赤紫がかった色が緑のなかでよく目立ちます。渓谷では春から秋にかけての期間に川床が設けられることがあり、川面のすぐ近くでお茶を飲めます。川床の開設期間や営業時間は年によって変わりますので、目当てにするなら事前確認が必要です。

温泉街の中心には菊の湯という総湯があり、男湯と女湯が別の建物に分かれているのが特徴です。女湯側には山中座が併設され、地元の芸妓による山中節が演じられることがあります。共同浴場は改修や点検で休業する期間もあるため、営業状況は必ず公式の案内で確認してください。菊の湯からこおろぎ橋方面へ延びるゆげ街道には、漆器や菓子の店が並んでいます。

片山津温泉|潟の水面と、ガラス張りの総湯

全面ガラス張りで建てられた片山津温泉総湯の外観
写真:663highland(CC BY-SA 4.0)/出典:Wikimedia Commons

片山津温泉は柴山潟という湖のほとりに広がる温泉地です。湖底で源泉が見つかったと伝わり、温泉地として開かれたのは明治期。四湯のなかでは歴史がもっとも新しいとされる温泉地です。湖畔に宿が並ぶため、部屋から水面を眺められる宿が多いのがここの持ち味です。

街の顔になっているのが、写真の総湯です。2012年に建てられた全面ガラス張りの建物で、設計は建築家の谷口吉生。湯船に浸かると、内側の水面と外の潟の水面がつながって見えるように設計されています。浴室は「潟の湯」と「森の湯」の二つがあり、日によって男女が入れ替わる運用が取られています。どちらに入れるかは日付次第なので、両方を体験したい人は連泊するか、日を変えて訪ねることになります。

晴れた日には、柴山潟の向こうに白山連峰が見えます。湖上に浮御堂があり、桟橋を渡って近づくこともできます。天候に左右される景色なので、見えたら運がよかった、くらいに構えておくのがちょうどいいでしょう。

粟津温泉|小さな温泉街で、宿にこもる

粟津温泉の老舗旅館 法師にある苔むした庭園
写真:663highland(CC BY-SA 4.0)/出典:Wikimedia Commons

粟津温泉は四湯で唯一、加賀市ではなく小松市側にあります。養老2年(718年)の開湯と伝わり、北陸最古を称する温泉地です。温泉街そのものはこぢんまりとしていて、歩き回って過ごすというより、宿とその庭で時間を使う旅に向いています。

写真は、この地で長く続く旅館・法師の庭園です。苔と石と水でできた静かな庭で、小堀遠州ゆかりと伝えられています。庭を眺めながら過ごす時間そのものが目的になる、という宿の作りは、大きな温泉街にはない良さです。

粟津から車で少し走ると、紅葉の名所として知られる那谷寺があります。奇岩と本堂、そして境内の樹木がつくる景色は秋がとくに見ごたえがあり、温泉と組み合わせて半日を使うにはちょうどいい距離です。

アクセスと、二つのエリアの行き来

この地域の使い勝手は、2024年3月に北陸新幹線が金沢から敦賀まで延びたことで大きく変わりました。加賀温泉駅に新幹線が停まるようになり、金沢と加賀のあいだが在来線を挟まずに移動できるようになったためです。

  • 東京から加賀温泉駅:北陸新幹線で乗り換えなし。停車駅の少ない列車なら2時間台で結ばれます
  • 金沢から加賀温泉駅:新幹線でおよそ15〜20分。列車によって所要は変わります
  • 加賀温泉駅から各温泉地:路線バスで山代温泉までおよそ10分台、山中温泉まで30分前後が目安です
  • 小松空港から:空港から加賀温泉方面へのバス便があるほか、小松駅を経由して在来線に乗り継ぐ方法もあります
  • 四湯をまたいで動く:加賀温泉駅を起点にした周遊バス「キャン・バス」があり、山まわり線と海まわり線の二系統で温泉地や観光地を結んでいます

所要時間・運賃・運行本数は、ダイヤ改正や運賃改定によって変わります。ここに書いた時間はあくまで目安として読んでください。とくに周遊バスは季節ダイヤや便数の変更があるため、当日の行動を組む前に最新の時刻表を確認しておくと安心です。

車で回るなら、四湯はいずれも15〜30分程度の距離感でつながっています。ただし宿を移動させると、そのたびに荷物とチェックインの時間を使います。四湯を全部見たいのであれば、泊まる宿はひとつに決めて、他の湯へは共同浴場だけ立ち寄る——という組み方のほうが、実際には湯を味わえます。

季節ごとの表情

金沢と加賀は日本海側の気候で、季節による景色の差がはっきりしています。

春は、兼六園や金沢城公園の桜が街の見どころになります。加賀側では鶴仙渓の新緑が始まり、渓谷を歩くのが気持ちのいい季節です。

夏は、渓谷沿いが涼しく過ごせます。山中の川床のように、水辺で時間を使う楽しみ方が加賀側にはあります。金沢は市街地なので、日中の暑さは相応にあります。

秋は、鶴仙渓と那谷寺の紅葉が中心になります。見ごろは年によって前後するので、日程を固める前に直前の情報を見ておくと確実です。

冬は、兼六園の雪吊りが風物詩として知られています。加えて、この時期は日本海のカニが話題にのぼる季節でもあります。ただし漁期は毎年設定され、扱う宿や店、価格も年によって変わります。カニ目当てで宿を取るなら、提供時期と内容を予約前に必ず確認してください。雪の日は道路や公共交通が乱れることもあるので、余裕のある行程を組んでおくほうが無難です。

結局、どちらに泊まるのがいいか

金沢に泊まる場合と加賀に泊まる場合の向き不向きを比べた図解
図:編集部作成

判断の軸は、観光地の数ではありません。夜と朝をどう過ごしたいかです。

夕食を宿の外で選びたい、食後に街を少し歩きたい、翌朝は開園直後の兼六園に行きたい——そう思うなら金沢に泊まるのが自然です。宿の種類も価格帯も幅があり、人数や予算に合わせやすいという実務的な利点もあります。

反対に、着いたらもう出かけたくない、夕食から朝風呂まで宿の中で完結させたい、というのが希望なら加賀です。浴衣で共同浴場まで歩ける温泉地なら、宿の外に出る用事も湯に集約されます。加賀温泉駅から送迎を出している宿もあり、車がなくても不便は感じにくいでしょう。

二泊できるなら、金沢に一泊・加賀に一泊が素直な形です。一泊しかないなら、どちらかを削る決断を先にしてしまったほうが、結果として満足度は高くなりやすいと思います。

宿を選ぶときに見ておきたいこと

  • 湯の形式:源泉かけ流しか循環か、露天や貸切があるか。総湯へ歩いて行ける距離かどうかも確認する
  • 食事の場所:部屋食か食事処か。加賀は夕食が宿次第になるので、内容と時間帯を先に見ておく
  • 駅からの足:送迎の有無と、予約が必要かどうか。定時便のみという宿もある
  • 眺望の向き:片山津なら潟側か街側か、山中なら渓谷側かどうかで、部屋の印象がかなり変わる
  • 建物の年代:老舗は趣がある一方、設備が現代的とは限らない。改装済みの棟があるかを見る
  • キャンセル規定:冬季は天候による変更が起こりやすいので、規定を事前に読んでおく

このエリアで泊まるなら

ここからは、加賀四湯それぞれの性格が分かりやすく出ている宿を挙げます。料金・客室・設備・提供内容は変わることがあるため、詳細は各宿の公式案内でご確認ください。

あらや滔々庵(山代温泉)

あらや滔々庵の館内。屏風の置かれた畳敷きのロビー
出典:あらや滔々庵 公式サイト

山代温泉の湯の曲輪に面して建つ老舗です。北大路魯山人との関わりが語られる宿で、館内には器や書が置かれています。総湯・古総湯がすぐ目の前という立地なので、宿の湯と共同浴場の両方を一晩で味わいたい人に向いています。山代にはほかに、庭を主役にした静かな造りのべにや無何有もあり、同じ温泉地でも宿ごとに性格が違います。

かよう亭(山中温泉)

山中温泉の高台に建つ、客室数を絞った小さな宿です。静かに過ごすことに振り切った作りで、鶴仙渓の遊歩道を歩いてから戻る拠点として使えます。にぎやかさを求める旅には向きませんが、渓谷と湯だけで一泊を組みたい人には合います。

法師(粟津温泉)

粟津温泉で長く続く旅館です。養老2年の創業と伝わり、1996年に「世界最古のホテル」としてギネスに登録されたことでも知られます。ただしこの登録については、宿の公式サイトに現在は他のホテルが登録されている旨が明記されています。先に写真で紹介した庭園を眺めながら過ごす時間が、この宿のいちばんの持ち味です。

片山津の湖畔の宿

片山津は、柴山潟に面して宿が並ぶ構造なので、「潟側の部屋かどうか」で体験が大きく変わります。大浴場からの眺めを売りにしている宿が多く、規模の大きなホテル型から小さめの旅館まで幅があります。予約の際は、部屋の向きと大浴場の位置を確認しておくと失敗しにくいでしょう。

金沢に泊まる場合は「どの地区か」で選ぶ

金沢市内は、宿そのものよりも地区の選び方が効いてきます。駅前は移動が楽で選択肢も多く、香林坊・片町は夜の食事に強く、東山・主計町の周辺は朝の街歩きに向いています。荷物を持って動く時間を減らしたいなら駅前、夜に飲みたいなら繁華街寄り、朝の茶屋街を静かに歩きたいなら東山側、という基準で絞ると決めやすくなります。

番外編:何度も通うなら「泊まる」以外の選択肢も

金沢と加賀は、一度行くと季節を変えてまた来たくなる土地です。冬の雪吊りと、初夏の渓谷では、同じ場所とは思えないほど印象が違います。ただ、通う回数が増えてくると、そのたびに宿を探して予約する手間と費用が気になってくる——という声もよく聞きます。

そこで近年、選択肢のひとつとして知られるようになってきたのが、一棟の別荘を複数人で持ち合う「シェア別荘」や、会員制で複数の拠点を使えるサービスです。毎回宿を探す代わりに、決まった拠点を繰り返し使うという考え方で、通う頻度が高い人ほど検討する余地が出てきます。

このジャンルには、月額制で全国の拠点を使う SANU、海の近くの拠点を軸にする UMITO、一棟の住宅を分割して所有する NOT A HOTEL、購入型で維持費の負担を抑える設計の FEEEP RESORT など、性格の異なるサービスがあります。初期費用・月額・予約の取りやすさ・拠点の場所はサービスごとに大きく異なり、条件も変更されることがあるため、必ず各社の公式情報でご確認ください。全体像を比べたい方は シェア別荘の比較記事、所有の形そのものから考えたい方は 別荘の持ち方の解説 もあわせてどうぞ。

なお、どのサービスがどの地域に拠点を持っているかは時期によって変わります。「金沢や加賀に行きたいから」という理由だけで決めるのではなく、年に何回・誰と・どのくらいの期間通うのかを先に整理してから比べたほうが、判断を誤りにくくなります。旅の頻度が年に数回までなら、その都度いい宿を選ぶほうが自由度は高い、というのも十分に現実的な結論です。

よくある質問

金沢と加賀温泉郷、両方行くなら何泊必要ですか

二泊あれば、金沢に一泊・加賀に一泊という分け方で無理なく回れます。一泊二日なら、どちらかを主役にして、もう一方は移動のついでに数時間立ち寄る程度に留めるほうが落ち着きます。新幹線でつながっているので、荷物を宿に置いたまま日帰りで行き来する使い方もできます。

加賀の四湯は、どれを選べばいいですか

浴衣で共同浴場をめぐりたいなら山代、歩くことと湯を両立させたいなら山中、水辺の眺めが欲しいなら片山津、宿にこもりたいなら粟津、という選び方が分かりやすいと思います。全部を回ろうとすると移動が増えるので、泊まるのは一か所に絞るのがおすすめです。

車がなくても回れますか

金沢市内は公共交通と徒歩で問題なく回れます。加賀側も加賀温泉駅から各温泉地への路線バスと周遊バスがあり、主要な見どころは公共交通で行けます。ただし便数は限られるため、時刻表を先に見て行動を組む必要があります。送迎のある宿を選ぶのも手です。

共同浴場(総湯)は宿泊客でなくても入れますか

基本的には誰でも利用できる施設ですが、営業時間・料金・休業日は施設ごとに異なり、改修などで休むこともあります。タオルの持参が必要な場合もあるため、立ち寄る予定なら事前に確認しておくと安心です。

ベストシーズンはいつですか

景色の華やかさなら秋の紅葉期、静けさと風情なら冬です。歩きやすさでいえば春から初夏がいちばん快適でしょう。冬は雪の影響で移動が読みにくくなる一方、宿と湯にこもる旅としては相性がよい季節でもあります。目的によって答えが変わります。

家族連れでも楽しめますか

金沢は市場や美術館など、子どもでも退屈しにくい場所が揃っています。加賀側は渓谷の遊歩道が歩きやすく、区間を短く区切れば小さな子どもでも歩けます。ただし老舗旅館は静かに過ごすことを前提にした造りのところもあるため、宿を選ぶときに子ども連れの受け入れ方針を確認しておくと安心です。

まとめ

金沢と加賀温泉郷は、新幹線で近くなったぶん、かえって「どちらに泊まるか」が旅の質を分けるようになりました。金沢は歩く街、加賀は浸かる湯。この役割の違いをはっきりさせておけば、行程は自然に決まります。

加賀温泉郷の側は、四つの湯をひとくくりにしないことが大事です。総湯を囲む山代、渓谷の山中、潟を望む片山津、小さくこもる粟津。宿は一か所に決めて、他の湯へは共同浴場だけ立ち寄る——この組み方が、限られた時間でいちばん湯を味わえる形だと思います。

なお、この記事に書いた料金・所要時間・営業状況は取材時点のもので、変更されることがあります。日程を固める前に、各施設の公式案内で最新の情報をご確認ください。

同じエリアに何度も通うようになったら、宿以外の選択肢を検討する段階かもしれません。全体像を知りたい方は シェア別荘の比較記事、別荘という形そのものを考えたい方は 別荘の持ち方の解説 をどうぞ。

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